電気の仕事・資格

建設工事現場に必ず置かなければならない資格!電気工事施工管理技士とは?

電気工事施工管理技士のシゴト

電気工事施工管理技士の仕事内容

電気工事を行うためには、各工事現場に電気工事施工管理技士の資格を持っている人が必ず1名以上は必要なため、非常に高いニーズがあります。工事現場の安全を守り、施工日程を円滑かつ安全に進めるのが電気工事施工管理技士の仕事です。つまり、電気工事をする人たちを統括する仕事です。管理技士なので、工事全体を見ることができ、かつ、技術者としての腕も持ち合わせている現場の万能プレーヤーとも言えます。全体を把握しながら中心となって仕事を進めていくスキルが身に付き、リーダー的存在だと言えるでしょう。また、多種多様な現場を経験できるため、経験値が上がっていき、自然と応用力を高めていくことができます。そして、新たな工法や仕様を指揮をとりながら最新の技術も学ぶことができるでしょう。

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 具体的な仕事内容

電気工事施工管理技士の工程管理

工程管理

最初に計画した工程と、実際に進行している工程とを比較検討し、差異が生じてきているときは、その原因を調査し、取り除くことにより、工事が計画どおりの工程で進行するように管理し、調整を図ること。

出来形管理

直接測定による出来形管理

直接測定による出来形管理とは、工事の出来形が、設計図書に示された形状、寸法を満足しているかを確認するために、工作物の形状寸法、基準高、中心線のズレなどを施工の順序に従い直接測定し、その都度結果を管理図表又は結果一覧表に記録し、データを評価のうえ、異常があるものについて原因を調査し、適切な処置を講じ、出来形を管理すること。

撮影記録による出来形管理

撮影記録による出来形管理とは、地中埋設物など、施工後に確認できない箇所の出来形、数量などを確認するため、あるいは、施工段階(区切り目)ごとの進行過程を確認するため、撮影基準などに基づいて撮影記録を行うことをいう。

品質管理

品質管理とは、設計図書に示された品質規格を十分に満足するような構造物を造るために「品質管理基準」に基づいて、物理的及び化学的試験を実施し、その結果を統計的手法を応用して、問題点や改善の方法を見いだし、良好な品質を確保するように管理をすること。また、品質管理は、施工管理の一環として、工程管理、出来形管理とも併せて管理を行い、初期の目的である工事の品質、安定した工程及び適切な出来形を確保することにある。

原価管理

原価管理とは、受注者が工事原価の低減を目的として、実行予算書作成時に算定した予定原価と、すでに発生した実際原価を対比し、工事が予定原価を超えることなく進むように管理すること。

安全管理

安全管理とは、現場毎の諸条件を把握し、安全に施工できる体制や環境を計画し、整備すること、及び工程の進捗に伴い生じる状況変化に対して、的確に対応し、管理することで、適正な工期、工法、費用のもとに工事の安全を確保すること。
※上記は農林水産省より抜粋

未経験でも「電気工事施工管理技士」の仕事はできる?

未経験で施工管理の仕事を行うためにはまずはその実務経験を積むことから始めなければなりません。なぜなら、一人前になるためには国土交通省が定める『1級電気工事施工管理技士』もしくは『2級電気工事施工管理技士』の国家資格の取得が必須になり、受験資格として一定の実務経験が必要だからです。資格さえ取得していれば施工管理としての実務は未経験であっても仕事を行うことはできます。未経験で施工管理の仕事を未経験から始めたい方は未経験でも可能な求人に応募しましょう!

「電気工事施工管理技士」の資格の種類

1級電気工事施工管理技士

どのような資格

1級電気工事施工管理技士は、一般建設業、特定建設業の営業所における専任技術者、主任技術者になることができる国家資格です。また、監理技術者となる資格を得ることができます。
※監理技術者
建設業法の規定によって工事の発注者から直接仕事を請け負い、下請の金額が3,000万円(建築一式工事の場合は4,500万円)以上となる現場に配置しなければいけない技術者。

受験資格

▼大学卒業後3年以上(指定学科卒業以外は4年6ヶ月以上)の実務経験。
▼短期大学、5年制高校は卒業後5年以上(指定学科卒業以外は7年6ヶ月以上)の実務経験。
▼高校は卒業後10年以上(指定学科卒業以外は11年6ヶ月以上)の実務経験。
※指定学科
電気工学、土木工学、都市工学、機械工学又は建築学に関する学科。
※特定建設業
発注者から直接請け負った1件の工事について、下請工事に出す際の金額(下請契約が2つ以上あるときはその総額)が3,000万円以上(建築一式工事の場合は4,500万円以上)の工事を施工する会社。
※1級電気工事施工管理技士の指定学科を履修している場合2級と同様に試験を受けることができる。

受験料

▼学科試験:11,800円
▼実地試験:11,800円

2級電気工事施工管理技士

どのような資格

2級電気工事施工管理技士は、一般建設業の営業所における専任技術者、主任技術者になることができる国家資格です。

受験資格

▼大学卒業後1年以上(指定学科卒業以外は1年6ヶ月以上)の実務経験。
▼短期大学、5年制高校は卒業後2年以上(指定学科卒業以外は3年以上)の実務経験。
▼高校は卒業後3年以上(指定学科卒業以外は4年6ヶ月以上)の実務経験。
※一般建設業
工事を下請けに出さない場合や、下請けに出した場合でも1件の工事代金が3,000万円未満(建築一式工事の場合は4,500万円未満)の会社。
※特定建設業
発注者から直接請け負った1件の工事について、下請工事に出す際の金額(下請契約が2つ以上あるときはその総額)が3,000万円以上(建築一式工事の場合は4,500万円以上)の工事を施工する会社。
※2級電気工事施工管理技士の指定学科を履修している場合指定学科以外の場合よりも短い実務経験で、試験を受けることができる。

受験料

▼学科・実地試験:11,800円
▼実地試験のみ:5,900円
▼学科試験のみ:5,900円

電気工事施工管理技士の年収は?

現在の年収が500万円ほどの方でも、取得したときの収入は1年に150万円から300万円ほどの増加が見込めます。よって多くて年収800万円ほどの収入まで狙うことが可能です。